紙のノートのメリットとデメリット
僕は「ノート」が好きでよく使います。ノートと言ってもノートパソコンではなく、手書きの紙のノートです。
文章を書く際、清書はパソコンですが、下書きや簡単な全体の見取り図、ちょっとしたメモなど、とにかくお気に入りの紙のノートに書き込んでいます。
一時期は読書ノートもつけ、読んだ本の気になった一節を引用して書いたり抜粋して自分だけの名言帳のようなものも作成。ときおり見返すだけでも、そのときの自分が何を大事にしていたかが見えるので興味深いです。
僕が考える紙のノートのメリットは、以下の三つです。
“紙のノートのメリット”
- 手軽に書ける。
- 絵や図も簡単に差し込める。
- 目が疲れない。
まず、パソコンを立ち上げる必要もなく、思いついたらノートを開き、さっと書くことができる、という手軽さがノートのメリット。
また絵や図も特に技術的な知識がなくても簡単に書き込むことができます。
加えて、読んでも書いてもパソコンやスマホの画面ほど目が疲れない、ということも、紙のノートの素晴らしい点です。
その他、ノートや日記帳に書いた日記を読み返すと、文字が乱れていたり力んでいたり、また少し緩んでいたりと、その文章の中身以外にも感情を教えてくれる部分が多いことも紙のノートならでは。たとえば、同じ「悔しかった」でも、デジタル情報で見るのと、手書きの文字で書かれているのとでは、その伝わってくる「悔しい」の度合いが違ってきます。
一方で、紙のノートには、「腕が疲れる」というデメリットがあります。
書くという行為は、一つの「運動神経」でもあり、慣れていなかったり身体が硬いとすぐに疲れてしまいます。体と思考も関係しているので、身体が固まってくると頭も働かなくなるので、ノートを選ぶ際は、長く書いても疲れないような「書きやすいノート」がおすすめです。
ほんとうに素晴らしいノートというのは、自然とペン先をうながしてくれるような心地よさがあり、書くことがノートとペンと思考との共同作業だと実感させてくれます。
また、せっかく使うなら外観もおしゃれなほうがよいでしょう。
そこで簡単なレビューも含め、過去に実際に使用したノートから、僕がおすすめしたい、おしゃれで書きやすいおすすめのノートをランキング形式で紹介したいと思います。
おしゃれで書きやすい、おすすめのノートランキング
書きやすいおすすめのノート5位「ミドリ MDノート」
おしゃれで書きやすいおすすめのノートの第5位は、ミドリの「MDノート」です。
これは、おしゃれなデザイン文具の総合メーカーとして有名なミドリが、使い心地にこだわって製造したオリジナルのMD用紙を使用したノートです。
毎日めくり、何かを記したくなる。
多くの方にずっとそう思ってもらえる、いつまでも変わらない紙をつくるためには、守り続けなければならないことがあります。それは「MD用紙」を作るための機械、工程、そして人の目、手、想い。
書くことに絞ったデザインで、柔らかな風合いや肌触り、クリームのような色味が特徴の大人のノート、といった感じでしょうか。
僕の好きなサイズはA5の横罫や文庫本サイズ。読書ノートや日記帳、旅日誌などにおすすめの一冊です。
ちなみにミドリの公式サイトでは、ダウンロードして印刷すれば使える便利なカレンダーや四コマ漫画、スケジュール帳のテンプレートも掲載しています(MDペーパー ダウンロードページ)。
書きやすいおすすめのノート4位「アピカ プレミアムCD ノート」
おしゃれで書きやすいおすすめのノートの第4位は、アピカの「プレミアムCD ノート」です。
ミドリのノートがユニセックスな雰囲気のノートなら、アピカのノートは、きりっとした「紳士なノート」です。
ヨーロッパ風のおしゃれな表紙デザインに、青、赤、黒と主張のある色が特徴的。紙の種類は、「A.Silky 865 Premium」で、“シルクのようななめらかさ”を演出しています。
柔らかさよりも、ちょっとつるつるとして硬い紙質で、アピカの「プレミアムCD ノート」も、日々の日記や大学の講義、仕事の計画書などに活用するとよいでしょう。
書きやすいおすすめのノート3位「モレスキン」
書きやすいおすすめのノート第3位は、言わずと知れたアイディア手帳の「モレスキン」です。
モレスキンは、イタリアの伝統的なブランドで、硬く重厚でシンプルな表紙と手帳を閉じるためのゴムバンドが特徴。
モレスキンの起源は、19世紀の後半。フランスの製本会社によって手工業で製作され、パリの文房具屋で販売され、ピカソやゴッホ、ヘミングウェイなど有名な作家や画家も愛用していたことで有名です。
その後、一度は生産中止になるものの、このオリジナル版のモレスキンを模して復刻させたのが、現在のモレスキンです。
書きやすいのはもちろんのこと、そのデザイン性で、書く際の気分も高めてくれる「書きたくなる」ノートです。
書きやすいおすすめのノート2位「無印良品 らくがき帳」
意外と書いていて疲労感が少なかったのが、無印良品の「再生紙らくがき帳」です。
紙の50%が古紙の再生紙ということでだいぶリーズナブルな価格となっています(一冊80枚で92円)。
日記帳や仕事用のまとめノートなどで使うというよりも、とにかく書きなぐる大きなメモ帳として便利です。
絵や図も自由に書ける文字通り「らくがき帳」です。
デザイン性などを考慮するともう少し順位は下かもしれなませんが、単純に書きやすさで言うと、この無印のらくがき帳が書きやすいという点で上位に挙げられます。
書きやすいおすすめのノート1位「MUCU BLANK NOTE」
;”>画像 : MUCU|BLANK NOTE|キナリノモール
おしゃれで書きやすいノートの堂々第1位が、「MUCU BLANK NOTE」です。
あまり取り扱っているお店が少ないので、ちょっと聞きなれないメーカーかもしれません。
MUCUは「無垢」のことで、素材の良さをそのまま活かしたデザインが特徴の文具メーカーです。
ノートやメモ帳、スケジュール帳の他、レターパッドや封筒なども製造、販売しています。
僕がいちばん好きなノートが、このMUCUのノートです。
漫画や週刊誌などで使用される、ふんわりとした書き心地が魅力の「コミック紙」を中紙に、表紙装丁の芯材などに使われる「チップボール」をそのまま表紙に使用した人気のフリーノートは、日本のみならず海外でも好評なステーショナリー。
デザインもおしゃれで、柔らかくて書き心地がとてもよいノート。書きやすいし、見た目も素敵で、総合的にも文句なく1位のノートです。
ただ、現在は売り切れのことも多く、あまり手に入らないのが残念。
隠れ1位「HIGFTIDE Notes Flagship Model」
実は、これ以外に隠れ1位のノートがあって、それがHIGFTIDE(ハイタイド)というメーカーのノート「Notes Flagship Model(ノーツフラッグシップモデル)」です。
;”>画像 : 国際 文具・紙製品展レポート | 文具でたのしいひととき
紙は、本来書籍用として開発された「OKサワークリーム」を使用しています。
ペン先が柔らかく食い込み、滑るように転がっていき、思考をうながしてくれる素晴らしいノートで、書き心地は抜群。
表紙のデザインも、少し変わっていますが大胆で面白いものが多数(全18種類)揃っています。
しかし、残念ながら「Notes Flagship Model」はすでに製造販売が中止となっています。
僕はこのノートが好きで、ネットショップを探し回って残っているノートを当分使えるようにと買い漁っていました(と言っても5冊ほどしか残っていませんでした)。
そのノートを丁寧に丁寧に使って、残りページ数ももうわずか。いつか復刻してほしいなと思います。

以上が、僕が過去に実際に使ってみて腕に負担が少なく書きやすいと思ったおすすめのノートのベスト5です。
書きやすさは、ノートやペン(僕がよく使うペンはジェルボールペン「サラサ」の0、7mmです)、また自分の体の特性や姿勢、椅子や机の高さなど様々な要素が関連しているので、ご自身でいちばん合った形を探ってみて下さい。